芸術鑑賞会 上演作品のご紹介「間違いの喜劇」
軽快なテンポでのやりとりで人気がある作品です。小田島訳による言葉遊びや双子を取り違える展開など、喜劇的要素が強い作品で飽きさせません。(上演時間:1時間55分)
(更新:2024/5/22)
【あらすじ】
シラキュースの商人には妻と双児の息子と、同じく双児の召使いがいた。一家は航海のなかばで難破して別れ別れになった。
時を経てそれぞれ双児の弟たちは家族を探しに旅に出るも、母は行方不明、父は敵国エフェサスで捕まり、死刑の宣告を受けていた。そんなこととはつゆ知らず、弟たちは偶然にも父のいる地へたどり着く。ところが兄たちまで同じ場所にいるとは夢にも思わず、そっくりな二組の兄弟たちは互いの主人と召使いを取り違えてしまう。街の人みんな兄と弟を取り違え、街中は大騒動に。間違いが間違いを生む、家族の離散と再会の物語。
【参考動画はこちら】
2021年芸術鑑賞会(ホール)での公演、4幕4場
2021年芸術鑑賞会(ホール)での公演、3幕1場
2021年芸術鑑賞会(ホール)での公演、2幕2場
「間違いの喜劇」は中学生高校生にもお楽しみいただけると思います。訳者の小田島雄志先生のインタビューを掲載しています。
2015年芸術鑑賞会(学校体育館)での公演
(4幕4場)
2015年芸術鑑賞会(学校体育館)での公演
(3幕1場)
2015年芸術鑑賞会(学校体育館)での公演
(2幕2場)
【生徒の皆さんのご感想】
●ずっと驚きの連鎖でした。気づかぬうちに人が入れ替わり、自分の主人、召使いが違うことに気がついていなかったという所が特に面白かったです。劇の最中、所々ネタ要素が入っていたのが観る側の人をずっと飽きさせず、僕自身も最初から最後までしっかり鑑賞していることができました。
●劇の世界に見入ってしまうと、1時間45分という長い時間もあっという間に終わってしまいました。
●こんなにもうまくカンちがいが続くのかと見ていて楽しかったし、なにより劇団の方々が全員とても楽しそうに演じているのを見ていて、自分もみなさんと一緒に何かやりたいとずっと心がワクワクしっぱなしでした。
●今回の芸術鑑賞教室を通して学んだことをいかし、県大会でより良い成績を残そう、という気持ちが強まったし、やっぱりシェイクスピアは面白いと感じることもできました。これから先、シェイクスピアの作品を演じる機会があればやってみたいです。(演劇部生徒)
●後半にいくにつれ、言葉のかけ合いや行動などとても面白く、見ていてとても楽しかったです。最後の結末は本当にすごいと思った。話を理解した上でもう一度見たいと思いました。
●最初からとても幻想的で、衝撃的でした。ラストの場面は複雑だったストーリーの歯車すべて合致してとても満足できました。
■芸術鑑賞会について
(先生よりご丁寧に御礼状を頂戴しました。掲載にあたり許可をいただいております。)
この度は、W.シェイクスピア作『間違いの喜劇』を上演して下さり、本当にありがとうございました。シェイクスピア没後400年の節目の年に、シェイクスピアの作品を、シェイクスピアシアターさんの上演により直に観ることができましたのは、幸甚に存じます。
本校は山間にあり、近くに文化ホールのような建物がないため、学校施設での上演となりました。きっとシェイクスピアシアターさんにとっては、支障も困難もある中での上演であったに違いありません。
しかしながら、つね日ごろ、生徒たちが授業や行事、そして部活で使用している体育館で上演して頂いたことにより、W.シェイクスピアの作品、そして、それがシェイクスピアシアターさんによって上演されたものと生徒たちとの距離感を、ぐっと縮めてもらうことができたように思います。
そして終演後は、その直後にも関わらず、大道具や音響照明機材の膨大な片付けを皆様が分け隔てしないで協力して行っている様子を見て、シェイクスピアシアターさんのファンになった生徒も少なからずいたようです。折しも11月に入って本校の学園祭があり、ステージ発表部門で発表すべく、幾つかのクラスは劇に取り組みました。シェイクスピアシアターさんのパフォーマンスに鼓舞され、演技が向上していたような印象でした。また、特に本校の演劇部へは、演劇という芸術と取り組んでいく上に参考になる心構えや助言を直筆メッセージとして送って頂き、深く感謝申し上げます。
今後も皆様のご活躍を祈念いたします。
(芸術鑑賞会ご担当の先生より)
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写真:大塚文夫
動画:中村翔
編集:西山公介
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