早大演劇博物館イベント告知

早稲田大学で行われる国際シンポジウム「文化交流としての翻訳」のイベントの一つとして、シェイクスピアシアターの「夏の夜の夢」を上演いたしました。
おかげをもちまして、終演いたしました。
↓ご感想を頂戴しました。

高木登 観劇日記-2023-025

「国際シンポジウム:文化交流としてのシェイクスピアの翻訳」の最後のイベントとして、シェイクスピア・シアターの小田島雄志訳による『夏の夜の夢』が上演された。  その上演にあたって演出家からのメッセージとして、「僕たち役者たちは常に翻訳されたテキストを使っているわけですが、その際に大切にしていることは、普段使っている原語で、シェイクスピア作品の持つ魅力、面白さを生きた言葉として観客にそのまま伝えていくことです」と述べている。  今回は国際シンポジウムのイベントとしての上演ということもあって、外国の方の観客も見受けられたが、自分の隣の外国の方も身を乗り出して、時には笑い声も出していたので、言葉は分からなくてもその面白さが十分に伝わっていたと思われる。  上演は大成功であったと思うが、その上演に当たっては思わぬハプニングが発生して、劇団としては肝冷やであったであろう。というのは、上演の当日早朝、出演者の一人が体調を崩し、降板となった。 そのため、急遽、シェイクスピア・シアターのOBを招き、代役を務めてもらうことになった。  上演当日ということもあって稽古の時間も十分ないまま本番のため、台本を持っての演技であったが、その台詞力はさすがであった。その代役ボトムの役を務めたのは、全身汗にまみれて奮闘した平澤智之。シェイクスピア・シアターを退団して以来の彼をはじめて見る機会を得たので、個人的には懐かしさとともに彼の演技を楽しむことが出来たのが拾い物であった。  シェイクスピア・シアターの舞台は、スピード感のある演技と言葉のリズムとテンポを楽しませてくれるが、今回その中でも特に注目したことが一つある。  それは、冒頭の場面でハーミアがシーシュース公爵にライサンダーとの結婚を諫められたところで、彼女は思わずヒポリタの処に駆け寄ってその胸に抱きつき、ヒポリタも彼女を優しく包み込んだのを見て、思わずうまい演出だと感心した。ごく自然な動きで、しかも納得のいく演技で、これまでにないはじめて見る光景で、新鮮であった。  

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・日時
9/30(土) 15:00 (開演) 〜17:00 (終演予定)
(開場は開演の30分前から)

・場所
早稲田大学演劇博物館前 野外ステージ
(※雨天時は大学内の会場を用意しています。)

東京都新宿区西早稲田1-6-1
(演劇博物館は、早稲田大学早稲田キャンパス構内にあります。)

・JR山手線・西武新宿線 高田馬場駅(早稲田口)から 都営バス(学02系統)「早大正門」行 終点下車 徒歩2分
・東京メトロ東西線 早稲田駅(3aまたは3b出口) 徒歩7分
・都電荒川線 早稲田駅 徒歩5分

どなたでもご観覧いただけます。
入場は無料です。
お申込みも不要です。(当日、受付にてご記名いただく予定です)

野外ステージのため、客席はパイプ椅子をご用意いたします。

皆さまのご来場を心よりお待ちしております。

主催:早稲田大学国際日本学拠点
共催:早稲田大学演劇博物館
早稲田大学連絡先:fuyuki@waseda.jp

シェイクスピアシアター

演出家亡き後も、日本のシェイクスピアの語り方を求め継続中。 1975年旗揚げ、81年にシェイクスピア全37作品の演出 そして上演達成(世界初)。 今後の上演には焦らず、慎重に。2022年より新体制で活動中。 YouTubeに出口典雄の講義を残してます。 次回は11/7(木)〜10(日)「十二夜」@吉祥寺シアター お問合せは→ info.shksprthr45@gmail.com

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